特車申請・経路作成⑤|未収録道路の入力方法と路線名の調べ方

特車申請のオンラインシステムで未収録道路を手動入力している画面

特殊車両通行許可の経路には、道路情報便覧に情報が収録されていない道路が含まれることがあります。

工場や倉庫、建設現場の周辺では、出発地・目的地から収録道路へ出るまでの区間が未収録になっているケースもあります。

未収録道路があっても申請はできます。ただし、通行する道路を特定できるように路線名を入力し、オンライン申請では未収録経路がある場合に経路図を提出します。

道路の色や収録交差点・未収録交差点の見方については、特車申請・経路作成②|道路の色と黒丸・青丸の見方をご覧ください。

目次

未収録道路とは

未収録道路は、道路情報便覧に経路作成や算定に必要な道路情報が収録されていない道路です。

市町村道などのほか、出発地・目的地付近の道路が未収録になっていることがあります。

デジタル地図では、収録道路を利用して経路探索できますが、起終点と収録道路の間に未収録区間がある場合は、その区間の路線情報を別途入力します。

国土交通省のデジタル地図システムにも、

  • 出発地から先頭の特車交差点まで
  • 最後の特車交差点から目的地まで

の未収録区間について路線情報を入力する機能があります。

未収録道路を含む経路の入力方法

経路の大部分が収録道路で、出発地や目的地付近だけが未収録という場合は、収録道路と未収録道路を組み合わせて経路を作成します。

出発地から収録道路までの区間を入力する

出発地の近くに収録道路がない場合は、出発地から最初の収録交差点までの未収録区間を入力します。

地図上で経路を指定できる場合は実際に通行する道路に沿って設定し、地図上だけでは経路を作れない場合は、システムの未収録区間の入力機能を利用して路線情報を登録します。

実際の通行経路に沿って、出発地から収録道路まで途切れないように入力します。

収録道路の区間は経路探索を利用する

収録道路へ接続した後は、デジタル地図の経路探索を利用して目的地側まで経路を作成できます。

表示された経路が予定している運行ルートと異なる場合は、経由地を追加して調整します。

経路の選び方については、特車申請・経路作成③|4つの探索経路の違いと経由地の設定で解説しています。

目的地までの未収録区間を入力する

目的地側でも、最後の収録交差点から現場まで未収録道路が続いている場合は、その区間の路線情報を入力します。

工場や建設現場へ入る直前の道路が未収録になっているケースでは、この部分を入力し忘れないようにします。

出発地から目的地まで、実際に通行する道路が一続きになっている状態で経路を作成します。

「未収録路線」の路線名を入力する

未収録道路を経路に入れると、経路情報に「未収録路線」などと表示されることがあります。

このままでは道路を特定しにくいため、実際に通行する路線名を調べて入力します。

国土交通省も、未収録路線の名称が入力されていないと経路の特定に時間を要するため、道路管理者などから路線名を調べて入力するよう案内しています。

入力する場合は、

○○市道○○線(未収録路線)

○○町道○号線(未収録路線)

など、どの道路を通行するのか分かる形にします。

路線名が分からない場合

地図サービスを見ても、細い市町村道などは路線名が表示されないことがあります。

その場合は、その道路を管理する自治体などへ問い合わせて調べます。

国土交通省の特車ポータルサイトでも、全国の未収録道路について路線名などを問い合わせるための道路管理者情報が案内されています。

問い合わせる際は、

  • 通行する市区町村
  • 出発地・目的地
  • 道路の位置
  • 近くの交差点や施設
  • どこからどこまで通行するのか

が分かるようにしておくと、道路を特定しやすくなります。

道路管理者が分からない場合も、まず所在地の自治体へ問い合わせる方法があります。

道路法適用外道路は未収録道路と扱いが異なる

港湾道路、農道、私道などには、道路法の適用を受けない道路があります。

国土交通省のシステムでは、調査が済んだ区間について「道路法適用外道路」と表示されます。

「道路法適用外道路」と表示された区間については、特殊車両通行許可の申請上、道路管理者名や路線名を調べる必要はありません。

ただし、道路法以外の法令や管理者のルールによる手続きが必要になる場合は別途対応します。

そのため、経路上に道路情報がない場合でも、

  • 通常の未収録道路
  • 道路法適用外道路

のどちらなのかを分けて扱います。

未収録経路がある場合は経路図を用意する

オンライン申請では、経路がすべて収録されている場合、経路図を常に提出するわけではありません。

一方、未収録経路がある場合は経路図の提出が必要です。

また、システムへ手入力した未収録路線部分は、経路図にそのまま印刷されない場合があります。

国土交通省のFAQでは、手入力した未収録路線について、経路図で印刷されるのは出発地側の最初の収録交差点から目的地側の最後の収録交差点までと案内されています。

未収録区間を含む場合は、申請する経路全体を道路管理者が把握できるようにしておきます。

未収録道路では個別審査が必要になることがある

道路情報便覧に道路情報が収録されていない道路法上の道路では、システムだけでは算定できず、道路管理者による個別審査が必要になる場合があります。

個別審査では道路の構造や車両諸元などをもとに通行可否や条件が審査されます。

未収録道路があるから経路から外すのではなく、実際に通行する道路を正しく登録したうえで申請します。

個別審査については、特殊車両通行許可の個別審査で詳しく解説しています。

経路を作成した後に見るポイント

未収録道路を含む経路を作成したら、送信前に次の点を見ておきます。

  • 出発地から目的地まで経路がつながっているか
  • 実際に通行する未収録区間が入っているか
  • 「未収録路線」の路線名が分かる状態になっているか
  • 道路法適用外道路と通常の未収録道路を混同していないか
  • 未収録経路に必要な経路図を用意しているか

経路を作り直した場合は、算定情報も再度表示し、収録道路部分の通行不可や個別審査、通行条件なども見ておきます。

算定結果の見方については、特車申請・経路作成④|算定結果の見方と通行不可・個別審査への対応をご覧ください。

よくある質問

未収録道路が含まれていても特車申請できますか?

申請できます。実際に通行する未収録区間を経路に入れ、路線名など必要な経路情報を登録します。

「未収録路線」と表示されたまま申請してもよいですか?

道路を特定できるように、実際の路線名を調べて入力します。「○○市道○○線(未収録路線)」など、通行する道路が分かる形にします。

未収録道路の路線名はどうやって調べますか?

道路を管理する自治体などへ問い合わせる方法があります。道路の所在地や通行区間が分かる資料を用意して問い合わせると特定しやすくなります。

道路法適用外道路でも路線名を調べる必要がありますか?

システム上で「道路法適用外道路」と表示されている区間については、特殊車両通行許可申請のために道路管理者名や路線名を調べる必要はありません。ただし、別の法令や管理者の手続きが必要になる場合があります。

未収録道路がある場合、経路図は必要ですか?

オンライン申請では、未収録経路がある場合に経路図を提出します。手入力した未収録区間は経路図へそのまま表示されない場合があるため、経路全体が分かるようにして提出します。

まとめ

未収録道路が含まれる場合は、実際に通行する区間を経路へ入れ、道路を特定できる路線名を入力します。

道路法適用外道路と表示される区間は通常の未収録道路とは扱いが異なります。また、オンライン申請で未収録経路がある場合は経路図も用意します。

次は、往路から復路を作成する特車申請の経路反転とは?復路の作成方法と反転後に見るポイントへ進みます。

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