車両諸元の入力手順|合成車両エラーを回避する数値の入れ方

特車申請オンラインシステムの車両諸元入力画面

殊車両通行許可のオンライン申請では、車両の自重、寸法、軸重、輪数などの諸元を入力します。

車検証や車両諸元表をもとに入力しますが、連結車の「長さ」など、車検証の記載値をそのまま使わない項目があります。

軸種の選択と車両内訳の登録が終わったら、車両諸元説明書の入力へ進みます。

目次

トラクタの車両諸元を入力する

車両内訳の登録後、「車両諸元説明書入力」から車両の諸元を入力します。

申請する車両の型式がシステムのデータベースに登録されている場合は、「車両諸元参照」を利用できます。

車両諸元参照を利用する

「車両諸元参照」では、車名・型式に対応した車両諸元を呼び出すことができます。

ただし、車両の幅・高さ・長さについては、貨物を積載した状態の寸法を登録するため、参照後も入力が必要です。

データベースに該当する車両がない場合は、車検証や車両諸元表などをもとに手入力します。

トラクタの「長さ」は車検証の全長と異なる

連結車のトラクタで入力する「長さ」は、車両前面から連結部までの長さです。

車検証に記載されている車両全体の長さをそのまま入力する項目ではありません。

カプラ位置などが必要になるため、車両外観図やメーカーの諸元表を用意しておくと入力しやすくなります。

トラクタの寸法については、トラクタの車検証転記と照合対策でも解説しています。

トレーラの車両諸元を入力する

連結車の場合は、「トラクタ/トレーラ切替」でトレーラ側の入力画面へ移動します。

トレーラについても、車両諸元参照を利用できる場合があります。

幅・高さ・長さは積載状態で入力する

トレーラの幅・高さ・長さは、貨物を積載した状態の寸法を入力します。

貨物が車体からはみ出す場合は、その部分も含めます。

特に長さは、連結部から、貨物を積載した状態の最後部までの距離です。

車検証に記載されたトレーラ単体の全長とは入力する範囲が異なるため注意が必要です。

トレーラの入力前の準備については、トレーラ車両諸元一覧表の入力方法も参考にしてください。

軸重・輪数・G値を入力する

寸法の入力後は、軸種に応じて軸重、輪数、G値などを入力します。

軸重には、原則として空車時の軸重を入力します。積載貨物による軸重配分はシステム内部で計算されます。

ダブルタイヤの輪数

特車申請では、ダブルタイヤの数え方に注意が必要です。

ダブルタイヤは2本を1輪として扱います。

左右にダブルタイヤがある一般的な車軸であれば、実際にはタイヤが4本あっても、申請上の輪数は左右合わせて「2」と入力します。

G値は最外輪中心間距離で決まる

G値は、各軸の最外輪中心間距離を区分したコードです。

最外輪中心間距離Gコード
200cm以下1
201~225cm2
226~250cm3
251~275cm4
276~300cm5

G値は、シングルタイヤ・ダブルタイヤを直接表すコードではありません。車両外観図や諸元表などから最外輪中心間距離を把握し、該当するコードを入力します。

「合成車両の表示」で入力した諸元を見る

必要な車両諸元を入力したら、「合成車両の表示」を行います。

この画面では、申請車両から作成された合成車両の諸元が表示されます。複数の軸種を登録している場合は、軸種ごとに表示されます。

現在のオンライン申請システムでは、合成車両の表示を行わないと車両情報を登録できません。

包括申請で複数の車両を登録している場合も、各車両の諸元をもとに合成値が作成されます。

合成値の考え方については、合成車両とは?特車の包括申請で合成値が使われる仕組みで詳しく解説しています。

車両情報登録エラーが出た場合

車両情報の登録時にエラーが表示された場合は、エラーメッセージを見ながら入力した数値を見直します。

特に間違えやすいのは次の項目です。

  • トラクタ・トレーラの長さ
  • 幅・高さなどの積載状態の寸法
  • 自重や軸重
  • 輪数
  • G値
  • 軸間距離

連結車では車種や軸種によって入力項目が異なるため、単純に車両重量と軸重の合計だけを合わせればよいとは限りません。

エラーが出た場合は、車検証、車両外観図、メーカーの諸元表などに戻って該当する数値を見直します。

車検証情報との照合

車両諸元を登録した後は、「車検証情報との照合」から、入力した車両情報と車検証情報を照合できます。

主な照合対象は次の項目です。

  • 乗車定員
  • 自重(車両重量)
  • 積載物重量(最大積載量)
  • 軸重

結果にエラーが表示された場合は、内容に応じて入力値を修正します。

車検証情報が登録されていない場合など、車検証の添付が必要になるケースもあります。

「該当なし」などのエラーについては、特車申請の車検証照合エラー|「該当なし」の原因とPDF添付の使い分けをご覧ください。

よくある質問

車両諸元参照を使えば、すべて自動入力されますか?

すべてが自動入力されるわけではありません。車両諸元を呼び出した場合でも、幅・高さ・長さなどの車両寸法は、積載状態に合わせて入力する必要があります。

トラクタの長さは車検証の全長を入力しますか?

連結車の場合、車検証に記載された全長をそのまま入力する項目ではありません。車両前面から連結部までの長さを入力します。

トレーラの長さはどこからどこまでですか?

連結部から、貨物を積載した状態の最後部までの長さを入力します。貨物が車体後方にはみ出す場合は、その部分も含めます。

G値はダブルタイヤかシングルタイヤかで決まりますか?

G値はタイヤの種類そのものではなく、最外輪中心間距離によって決まります。距離に応じたコードを入力します。

「合成車両の表示」は必要ですか?

必要です。車両諸元を入力した後に「合成車両の表示」を行い、合成値を表示してから車両情報を登録します。

まとめ

車両諸元の入力では、特に連結車の寸法に注意が必要です。

トラクタは車両前面から連結部まで、トレーラは連結部から積載状態の最後部までの長さを入力します。

軸重・輪数・G値なども車両諸元表をもとに入力し、最後に「合成車両の表示」と車検証情報との照合を行います。

車両情報の登録が終わったら、次は経路情報の入力へ進みます。

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