特車申請の軸種選択と車両内訳入力|差戻し3原因と登録手順

特車申請・入力編④】軸種選択と車両内訳入力の手順

積載貨物情報(入力編③)の入力が終わったら、次の「車両情報入力」に進みます。このステップは操作項目が多く、軸種の選択ミスや車番の全角半角ミスが差戻し原因の上位に入ります。

軸種は重量・寸法の審査基準に直接影響します。三面図を手元に用意してから操作を始めてください。

目次

軸種の選択

「車両情報入力」画面に進んだら、最初に軸種を確定させます。選んだ軸種によって後の入力項目が変わるため、途中での変更は諸元データに影響が出ます。

画面中央の「軸種追加」ボタンを押すと別ウィンドウが開きます。プルダウンで車軸構成を選んだ後、「軸種説明図の表示」ボタンでイラストを表示し、手元の三面図と車軸の数・配置を照合します。

特車申請オンラインシステムの軸種選択画面

「その他」を選ぶ場合

「その他」を選ぶ場合

リストに該当する軸種がない場合は、プルダウン末尾の「その他」を選択します。すると「全車両の軸数の合計」を入力するプルダウンが追加されます。

ここでいう「全車両」は申請台数の合計ではなく、1台(連結状態)の車軸合計数です。トラクタ2軸+トレーラ2軸であれば「4」を入力します。

「その他」を選択した状態で、STEP1(申請書情報入力)の「実車空車同一申請」にチェックが入っていると差戻しになります。国土交通省のマニュアルでも赤字で警告されている組み合わせです。該当する場合はSTEP1に戻り、チェックを外してから進んでください。

特車申請オンラインシステムの軸種選択画面
軸種選択の手順チェック
STEP 1
三面図を手元に用意する
車軸の数と前後の配置を確認しておく。連結車はトラクタとトレーラ両方の図が必要
STEP 2
プルダウンで軸構成を選ぶ
「軸種追加」ボタン→別ウィンドウでプルダウン選択。該当なしの場合は「その他」を選択
STEP 3
軸種説明図と照合する
「軸種説明図の表示」ボタンでイラストを表示。車軸の数・配置が三面図と一致しているか確認
STEP 4
確定して車両内訳へ進む
一致が確認できたら確定。車両内訳の入力後にも軸種説明図と三面図を再度照合する
⚠️ 軸種「その他」を選んだ場合、STEP1(申請書情報入力)で「実車空車同一申請」を選択していると差戻しになります。先に戻って確認してください。

最小回転半径の入力

軸種を確定したら、画面右側の「最小回転半径」欄に入力します。

車検証の記載値ではありません。トラクタとトレーラを連結した状態での計算値が必要です。国土交通省配布の連結最小回転半径計算シート(Excel)か連結検討書で算出します。単位はcm(センチメートル)です。最小回転半径の基準値と計算方法は別記事で詳しく触れています。

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車両内訳の登録

軸種の登録が終わったら、その軸種で申請する車両を登録します。画面下の「車両内訳書入力」ボタンから進みます。

トラクタの登録

車両内訳入力画面。新規登録でも「型式修正」ボタンから入力を開始する

初期状態では空欄の行が登録済みの扱いになっています。そのため新規登録でも「新規追加」ではなく「型式修正」ボタンから入力を開始するのがシステムの仕様です。

入力項目は車名(メーカー名)・型式・車両番号の3点。車名と車両番号の地名・分類番号は「…」ボタンのリスト選択を使うと手入力ミスを防げます。トラクタの車検証転記と照合対策については準備編②で詳しく解説しています。

トレーラの登録

車両内訳入力画面。新規登録でも「型式修正」ボタンから入力を開始する

画面左上の「トラクタ/トレーラ切替」ボタンで切り替えます。タイトルが「車両内訳一覧(トレーラ)」に変わったら、同じく「型式修正」から車名・型式・車番を入力します。トレーラの諸元入力と計算ルールは準備編④にまとめています。

包括申請の注意点

包括申請で過去の申請データを「読み込み」ボタンから流用した場合、その型式で登録されていた全車両が取り込まれます。今回の申請台数を超えることがあるため、取り込み後に台数を確認します。

不要な車番を削除するときは「車両番号削除」ボタンで1台ずつ消去します。隣の「型式削除」ボタンはその型式グループが丸ごと消え、紐づいた諸元数値も連動して失われます。台数調整には使いません。

複数台を登録した場合は「代表車両番号設定」ボタンから代表車両を1台指定します。トラクタ側で設定後、「トラクタ/トレーラ切替」でトレーラ側にも設定が必要です。どちらか一方だけでは次のステップに進めません。

2025年3月からは同じ車番の重複登録をシステムが検知するようになりました。「車両番号が重複しています」エラーが出た場合の対処は、別記事で手順ごとに解説しています。

リフトアクスル車の自動入力

2025年3月の改修で、リフトアクスル(車軸自動昇降装置)付きトレーラの登録方法が変わりました。条件を満たせば、PDF添付と手入力が不要になります。

手順は3ステップです。車両登録画面で「車軸自動昇降装置があるトレーラを登録する」にチェックを入れ、「自動入力」ボタンを押します。2024年(令和6年)4月以降に車検証が登録・更新された車両であれば、軸数・軸重が自動反映されます。

2024年3月以前の車検証はデータベース未対応のため、車検証の写し(PDF)を添付し手動で入力します。「4月以降」の基準は車両の製造年ではなく、車検証の登録日または最終更新日です。

リフトアクスル車の自動入力手順(2025年3月改修)
1
チェックボックスをオンにする 車両登録画面で「車軸自動昇降装置があるトレーラを登録する」にチェックを入れる
2
「自動入力」ボタンをクリックする 車検証の登録・更新年月によって結果が分かれる
3
結果を確認する
2024年4月以降 自動入力成功。軸数・軸重がそのまま反映されます
2024年3月以前 データベース未対応。車検証の写し(PDF)を添付し、手動入力が必要です
※「2024年4月以降」は車検証の登録日または最終更新日が基準です。車両の製造年ではありません。

ダブル連結・キャリアカーの対応

2025年3月から、ダブル連結トラック(トラクタ+トレーラ+トレーラ、車長21m超〜25m以下)もシステム上で回答書を発行できるようになりました。車両登録時に「ダブル連結トラックとして登録する」にチェックを入れ、運転者情報を登録します。

車長18mを超えるキャリアカー(自動車運搬用セミトレーラ)の専用チェックボックスは、この画面ではなくSTEP1(申請書情報入力)の画面下部にあります。該当する場合は入力前にSTEP1に戻り、チェックを入れてから進んでください。通常のセミトレーラはこのチェックボックスを使いません。

まとめ

この画面での差戻し原因は、軸種の選択ミス・車番の全角半角ミス・申請台数と登録台数のズレの3点に集中しています。軸種は「軸種説明図」と三面図の照合を1回挟めば防げます。車番は「…」ボタンのリスト選択を使うことで手入力ミスを減らせます。

包括申請で過去データを読み込んだ場合は、取り込み後の台数確認を先に行います。代表車両の設定はトラクタとトレーラの両方で必要です。キャリアカーのチェックボックスはSTEP1にあるため、この画面を操作する前に設定を済ませておきます。

軸種と車両内訳の登録が終わったら、入力編⑤ 車両諸元の入力手順に進みます。合成車両エラーの回避方法もあわせて確認しておくと、次のステップでの差戻しを防げます。

特車申請の制度・手続き・車種別対応の全体像は特殊車両通行許可申請ガイドにまとめています。

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よくある質問

軸種で「その他」を選んだとき、「全車両の軸数」とは何を指しますか?

申請台数の合計ではなく、1台(連結状態)の車軸合計数です。トラクタ2軸+トレーラ2軸なら「4」を入力します。

最小回転半径はどこで確認できますか?

車検証には記載されていません。連結検討書か、国土交通省配布の連結最小回転半径計算シート(Excel)で算出します。単位はcm(センチメートル)です。

新規登録なのに「型式修正」ボタンを押す理由は何ですか?

初期状態では空欄の行が登録済みの扱いになっているためです。「新規追加」ではなく「型式修正」から入力を開始するのがシステムの仕様です。

リフトアクスル車の自動入力が使えない車両はありますか?

2024年3月以前に車検証が登録・更新された車両は対象外です。車検証の写し(PDF)を添付し、手動で入力します。

包括申請で車両内訳のデータを削除すると何が消えますか?

削除した車両に紐づいた諸元数値も連動して消えます。台数を調整する前に、入力済みデータの状況を確認してから作業します。

軸種の選択ミスは後から修正できますか?

修正自体は可能ですが、変更後に入力済みの諸元数値とのズレが生じることがあります。入力前に「軸種説明図」と三面図を照合して確定させるのが実質的な対策です。

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