特殊車両通行許可のオンライン申請では、車両情報を入力した際に「車検証との照合エラー」「車検証情報が未登録」「車両番号が重複しています」などのエラーが表示されることがあります。
表示されるエラーによって対処方法は異なります。
入力した数値に誤りがある場合は車両情報を修正します。一方、入力内容が正しくても車検証情報との照合ができない場合は、車検証の写しを添付して申請する方法があります。
「車両番号が重複しています」と表示された場合は、車検証照合とは別に、申請データ内の車両番号を見直します。
車両登録でよく出るエラー
車両情報の入力時によく見かけるのは、次のようなエラーです。
- 車検証情報との照合エラー
- 車検証情報が未登録・該当なし
- 車両番号が未登録
- 車両番号が重複している
- 車両内訳書と車両諸元説明書の型式数が一致しない
すべてを「車検証の問題」と考えるのではなく、表示されているメッセージから原因を分けて見ていきます。
車検証情報との照合では4項目を見る
申請支援システムでは、入力した車両情報と車検証情報を照合できます。
主な照合対象は次の4項目です。
- 乗車定員
- 車両重量
- 最大積載量
- 軸重
車両自重や積載物重量、乗員数などの入力内容と車検証情報が照合され、結果が画面に表示されます。
照合エラーが出た場合は、まず入力した数値と車検証の記載を照らし合わせます。
車両諸元の入力方法については、車両諸元の入力手順で詳しく解説しています。
車検証との照合エラーが出た場合
まず入力内容を見る
照合エラーが出たからといって、すぐに車検証を添付する必要はありません。
最初に、
- 乗車定員
- 車両重量
- 最大積載量
- 各軸の軸重
- 車両番号
などを車検証と照らし合わせます。
入力内容に誤りがあれば、正しい数値へ修正したうえでもう一度照合します。
特に複数台をまとめて申請する場合は、別の車両の数値を転記していないかも見ておきます。
「車検証情報が未登録」「該当なし」と表示された場合
車両番号を正しく入力していても、車検証情報との照合が行われないことがあります。
国土交通省の操作マニュアルでは、車検証情報が登録されていないため照合できない型式がある場合、車検証をスキャンしたものを添付して提出し、窓口で審査する運用が案内されています。
また、照合自体は行われたものの解消できないエラーが残る場合も、車検証の写しを添付して提出する方法があります。
ここでいう窓口審査は、オンライン申請をやめて紙の窓口申請へ切り替えるという意味ではありません。申請データと車検証の写しを提出し、担当窓口で内容を審査してもらう流れです。
入力ミスは先に直す
車検証の写しを添付できる場合でも、入力ミスをそのままにしてよいわけではありません。
照合結果に修正が必要な項目が表示されている場合は、先に申請データを直します。国交省のマニュアルでも、照合結果を見ながら車両情報を修正する手順が示されています。
入力内容が正しいのに照合できない場合に、車検証添付による審査へ進みます。
「車両番号が重複しています」と表示された場合
車検証照合とは別に、申請データ内で同じ車両番号が重複していると登録エラーになることがあります。
まず、車両内訳に同じナンバーの車両を複数入力していないかを見ます。
2025年3月のシステム改良では、同一型式または異なる型式に同じ車両番号が複数含まれている場合、エラー対象となっている車両を詳しく表示するよう改善されました。
表示された車両を見ながら、
- 同じ車両を2回入力していないか
- 車両番号を別の車両へ誤って転記していないか
- 不要になった車両がデータ内に残っていないか
を調べ、重複している入力を修正します。
包括申請で多数の車両を登録するときは、入力前の車両一覧でナンバーの重複を見ておくと修正が少なくなります。
その他軸種は重複判定が異なる
重量物運搬用セミトレーラなどを「その他軸種」で登録する場合は、通常の軸種とは車両番号の扱いが異なります。
その他軸種では、トラクタとトレーラを連結した状態でデータを作成し、トラクタ・トレーラの組み合わせ総数分の車両番号を入力します。
そのため、同じトラクタの番号が複数の組み合わせに登場しただけで直ちに重複エラーになるわけではありません。
2025年のシステム資料でも、その他軸種については、連結状態で同一の車両番号編成になっている場合に重複エラー判定を行うとされています。
たとえば、
- トラクタA+トレーラB
- トラクタA+トレーラC
は異なる組み合わせです。
一方、
- トラクタA+トレーラB
- トラクタA+トレーラB
のように同じ連結状態を重複して登録している場合は、入力内容を見直します。
その他軸種を使う場合は、単純に「同じナンバーがあるか」だけで判断せず、トラクタとトレーラの組み合わせで見ます。
車両内訳書と車両諸元説明書の型式数が一致しない場合
車検証情報との照合を行おうとしたとき、
「車両内訳書の型式数と車両諸元説明書の型式数が一致していないため、車検証情報との照合を行うことができません」
と表示されることがあります。
この場合は車検証そのものではなく、申請データの構成に問題があります。
国土交通省のマニュアルでは、車両内訳書と車両諸元説明書の型式数をそろえたうえで、再度照合するよう案内されています。
車両を追加・削除した後に発生した場合は、両方の画面に登録されている型式を見比べます。
車両番号が未入力の場合
車両番号を登録していない型式がある場合も、車検証情報との照合はできません。
この場合は、該当する型式の車両番号を車両内訳書へ入力してから照合をやり直します。国交省の操作マニュアルにも、車両番号が未登録の型式がある場合は照合できない旨が示されています。
「未登録」という表示でも、
車検証DBに情報がないのか、申請データに車両番号を入力していないのか
で対処が違うため、エラーメッセージを見分けることが大切です。
エラーが出たときの見方
車両登録でエラーが出た場合は、次の順に見ていくと原因を絞りやすくなります。
- 車両番号が入力されているか
- 同じ車両番号を重複登録していないか
- 車両内訳書と車両諸元説明書の型式数が一致しているか
- 車検証と乗車定員・車両重量・最大積載量・軸重を照らし合わせる
- 入力が正しいのに照合できない場合は、車検証の写しを添付して審査へ進む
その他軸種の場合は、トラクタとトレーラの組み合わせも併せて見ます。
一つずつ切り分ければ、「とりあえず車検証を添付する」といった対応を避けられます。
よくある質問
- 「車両番号が重複しています」と出たら、前の所有者のデータが原因ですか?
-
まず、作成している申請データ内に同じ車両番号が複数登録されていないかを見ます。2025年3月以降は、重複エラーの対象車両が以前より分かりやすく表示されるようになっています。
- 車検証情報が「未登録」でもオンライン申請できますか?
-
車検証情報との照合ができない場合でも、国土交通省のマニュアルでは車検証をスキャンしたものを添付して提出し、窓口審査を受ける方法が案内されています。
- 車検証との照合エラーが出たら、車検証を添付すればよいですか?
-
先に入力内容を見直します。入力した数値に誤りがある場合は修正が必要です。入力内容が正しいにもかかわらず解消できない場合に、車検証の写しを添付して提出します。
- その他軸種で同じトラクタを使うと重複エラーになりますか?
-
同じトラクタを使用していても、組み合わせるトレーラが異なれば同一編成ではありません。その他軸種では、連結状態で同一の車両番号編成になっている場合に重複判定されます。
- 型式数が一致しないと表示された場合はどうしますか?
-
車両内訳書と車両諸元説明書に登録されている型式を見比べます。型式数が一致していない状態では車検証情報との照合ができないため、どちらかの入力を修正して数をそろえます。
まとめ
特車申請の車両登録エラーは、表示されるメッセージによって対処が異なります。
車検証との照合エラーでは、まず入力した車両情報を車検証と照らし合わせます。入力が正しいにもかかわらず車検証情報を照合できない場合は、車検証の写しを添付して審査へ進む方法があります。
「車両番号が重複しています」と表示された場合は、申請データ内の車両番号を見直します。その他軸種ではトラクタとトレーラの連結状態で重複判定されるため、組み合わせにも注意が必要です。
車両情報の入力やエラー対応でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

