特車オンライン申請 Macは使える?Windowsの設定から注意点まで

コラム

「マニュアル通りに操作しているつもりなのに、なぜか画面が次に進まない……」 「保存したファイルを開こうとしたら、変な文字が出てエラーになってしまった」

申請内容を入力する以前の、こうした「パソコンの準備段階」でつまずいてしまっている。こんな方も多いのではないでしょうか。

実は、国の申請システムは利用できるパソコンやブラウザ(閲覧ソフト)には指定があり、推奨されている「Windows」と「Microsoft Edge」以外では正しく動作しないことがあります

また、保存した申請データ(.binファイル等)は、通常のファイルのようにダブルクリックしても開くことができず、システム上で読み込んで使うという特殊なルールがあります。

今回は申請作業に入る前に必ずやっておくべき「パソコン環境の準備と設定」について、国の最新マニュアルに基づき解説します。

Macやスマホは使える? 推奨環境

まず結論から言うと、特車オンライン申請システムを利用するためには、Windowsパソコンが必須です。Mac(Apple社製)やスマートフォン、タブレットでの動作は保証されていません。

特車オンライン申請システム 対応デバイス Windows Windows 10 / 11 推奨 Mac スマートフォン iOS / Android 非対応 タブレット iPad 等 非対応


国の「オンライン申請マニュアル」等には、推奨動作環境として以下のように明記されています。

項目推奨環境
OS(基本ソフト)Windows 10 / 11
ブラウザMicrosoft Edge
ネットワークインターネット接続が可能なこと(ADSL以上推奨)

Google ChromeやFirefoxなどのブラウザは一般的ですが、システムの安定動作のためには、Microsoft公式の「Edge(エッジ)」を使用することが求められています。
※以前はInternet Explorerが指定されていましたが、現在はEdge(Chromium版)に移行しています。

「申請の途中でボタンが反応しなくなった」「データが送信できない」といったトラブルを避けるためにも、申請業務には「Windows」と「Microsoft Edge」のセットを用意するようにしましょう。

「ファイルが開けない」を防ぐ拡張子の設定

オンライン申請システムでは、申請データを作成・保存する際に、普段あまり見慣れない形式のファイルを使用します。

.bin(ビン)ファイル: 作成途中のデータを一時保存したもの

.tks(ティーケーエス)ファイル: 完成した申請用データ(提出用)

拡張子の表示設定 Before / After 設定前 申請データ 申請データ (1) 申請データ (2) ※ファイル形式が判別できない 設定後 設定後 申請データ.bin 申請データ.tks 申請データ (2).bin ✓ ファイルの種類が一目でわかる ※Windowsの設定で「ファイル名拡張子」を表示することでミスを防げます

パソコンの初期設定のままだと、ファイル名の後ろにある「.bin」や「.tks」といった文字(拡張子)が隠れて見えないことがあります。 これだと、どれがどのファイルか見分けがつかなくなってしまうため、マニュアルでは「拡張子を表示させる設定」を行うように案内されています。

【設定手順】Windows 11の場合

1. デスクトップ下のWindowsロゴ(スタートボタン)を右クリックし、「エクスプローラー」を選択します。

2. 画面上の「表示」タブを選択し、右端にある「オプション」をクリックします。

3. 「フォルダーオプション」画面が開いたら、「表示」タブを選択します。

4. 詳細設定のリストから「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外して、「OK」をクリックします。

これで、ファイル名の末尾に「.bin」や「.tks」が表示されるようになり、データの取り違えミスを防ぐことができます。

⚠️ 注意点:ファイルは「ダブルクリック」しないで! 保存した .bin.tks ファイルをダブルクリックして開こうとすると、エラーになるか、意味不明な文字化けが表示されます。 これらのファイルは、ExcelやWordのように直接開くものではなく、申請システム上の「FD読み込み」や「参照」ボタンから読み込ませて使うものです。 中身を見る必要はありませんので、パソコンには「保存するだけ」にしておきましょう。

申請データファイルの正しい開き方 ❌ 間違い .bin ファイル ダブルクリック エラー! 文字化け ✓ 正解 .bin ファイル 申請システム 「FD読み込み」 正常に開く ✓ データ読み込み ※申請データはシステム上の「FD読み込み」または「参照」ボタンから開きます

※ パソコンの推奨環境や拡張子の設定方法については、国土交通省の「わかりやすいオンライン申請マニュアル」P.37等にも図解があります。

まとめ:環境が整えば、あとは入力

今回ご紹介した「WindowsとEdgeを使う」「ファイルの拡張子を表示する」という2つのポイントさえクリアしておけば、よくある「動かない!」「ファイルが分からない」といったトラブルの多くは未然に防ぐことができます。

面倒な設定はこれで終わりです。環境さえ整ってしまえば、あとは画面に従って入力していくだけです。

チェックリスト

✅ パソコン環境

  • Windowsパソコンを用意した(Mac・スマホは使えない)
  • Microsoft Edgeをインストールした
  • インターネット接続を確認した

✅ ファイル設定

  • 拡張子を表示する設定をした
  • .binと.tksの違いを理解した
  • ダブルクリックしないことを理解した

次のステップ

パソコン環境の準備ができたら、次は申請に必要な「車両諸元一覧表」の準備です。

次回の記事では、Excelファイルのダウンロード方法と、車両情報の入力準備について解説します。

この記事の公式参照元

1. 国土交通省 特車PRサイト

内容: 申請に必要なマニュアルのダウンロード、最新のメンテナンス情報、推奨環境の確認などができます。

リンク: 特殊車両通行許可申請におけるオンライン申請の紹介

2. わかりやすいオンライン申請マニュアル

内容: 初めての方に向けた図解入りのマニュアルです。拡張子の表示設定などはこの資料の「第1章」に詳しく載っています。

リンク: 各種マニュアル ダウンロードページ

3. 特殊車両通行許可オンライン申請システム 操作マニュアル

内容: システムの詳しい操作方法、使用できる文字の制限、パスワードロックの仕様などが網羅されています。

リンク: 操作マニュアル(高速道路機構版 PDF)