特車申請の経路反転とは?復路の作成方法と反転後に見るポイント

特車申請オンラインシステムの経路反転機能操作画面

特殊車両通行許可のオンライン申請には、作成済みの経路を反転して復路を作る「経路反転」機能があります。

往路の出発地と目的地を入れ替え、経路の順序を反対にして復路データを作成できるため、同じ道路を往復する場合の入力作業を減らせます。

経路反転は2025年3月に通行許可システムへ追加された機能です。国土交通省も、入力済み経路の出発地・目的地を入れ替え、経路順序を反転する機能として案内しています。

ただし、反転した経路がそのまま復路として使えるとは限りません。一方通行やIC・JCTなど、進行方向によって通れる道路が変わる場所は反転後に見直します。

目次

経路反転とは

往路が、

A地点 → B地点 → C地点

という経路であれば、経路反転後は、

C地点 → B地点 → A地点

という順序で復路が作成されます。

往路と復路でほぼ同じ道路を利用する場合に便利です。

一方、往復で利用する道路が大きく異なる場合は、反転後に何度も修正するより、復路を新しく作成した方が分かりやすいこともあります。

経路反転の操作方法

経路反転は、作成済みの経路一覧から行います。

基本的な流れは次のとおりです。

  1. 往路の経路を作成する
  2. 経路一覧を開く
  3. 反転する経路を選択する
  4. 「経路反転」を実行する
  5. 作成された復路を地図上で見る
  6. 必要な箇所を修正する

経路反転では、対象となる経路を1件選択して操作します。複数の経路をまとめて反転する機能ではありません。

2026年3月以降、更新申請では経路反転できない

2026年3月30日のシステム改良により、更新申請では経路反転を行えない仕様になっています。

更新申請は、すでに許可されている内容を変更せず、許可期間を更新する手続きです。そのため、更新申請の経路一覧では経路反転による変更ができません。

経路を変更する必要がある場合は、更新申請ではなく申請区分そのものを見直す必要があります。

反転後は進行方向を見る

道路は、反対方向へ走れば同じ条件になるとは限りません。

往路で問題なく通れた道路でも、復路では進行方向によって利用できない場合があります。

特に注意したいのは次のような場所です。

  • 一方通行
  • 高速道路のIC・JCT
  • 中央分離帯のある道路
  • バイパスや高架道路
  • 側道やランプを利用する区間

高速道路では、往路で利用した出口と復路で利用する入口が同じ位置にあるとは限りません。

反転後は、出入口や接続する一般道路を含めて、実際の走行方向と経路が合っているかを見ます。

未収録道路を含む場合

往路に未収録道路が含まれている場合も、反転後の経路を見直します。

特に起終点付近で未収録区間を入力している場合は、復路でも、

  • 実際に通る道路になっているか
  • 収録道路との接続が合っているか
  • 路線情報が適切か

を見ておきます。

未収録道路の入力については、特車申請・経路作成⑤|未収録道路の入力方法と路線名の調べ方をご覧ください。

往路と復路が違う場合

経路反転を使っても、復路の一部だけ別の道路に変更できます。

たとえば、

  • 一方通行のため帰りだけ別道路を使う
  • 往復で高速道路の出入口が異なる
  • 復路だけ別の幹線道路を利用する

といった場合は、反転後に該当部分を修正します。

経路の一部だけが異なるなら反転後の修正で対応しやすいですが、大半が異なる場合は復路を新しく作成する方法もあります。

帰りが空車の場合は「実車・空車同一申請」もある

往路で貨物を積載し、復路が空車になる場合は、「実車・空車同一申請」を利用できることがあります。

主な条件は次のとおりです。

  • 往路が実車、復路が空車
  • 往路と復路の通行ルートが同じ
  • 復路の積載貨物重量が0t
  • 往路と復路で車両寸法が変わらない

国土交通省のオンライン申請マニュアルでも、この条件を満たす場合に実車・空車同一申請が可能とされています。

帰りも貨物を積載する場合や、往路と復路で経路が異なる場合は、通常の往復申請として経路を作成します。

反転後は算定情報を見る

経路反転で復路を作った後は、算定情報も見ておきます。

復路では進行方向が変わるため、往路と同じ道路であっても結果が同じになるとは限りません。

算定結果では、

  • 通行不可
  • 個別審査
  • C・D条件
  • 一方通行や進行方向に関する問題

などを見ながら、必要であれば復路を修正します。

算定結果の読み方については、特車申請・経路作成④|算定結果の見方と通行不可・個別審査への対応で解説しています。

よくある質問

経路反転はどこから操作しますか?

作成済み経路の一覧画面から、反転する経路を選択して操作します。

複数の経路をまとめて反転するのではなく、対象経路を1件ずつ選択します。

反転すれば復路はそのまま完成しますか?

往復で同じ道路を利用できる経路では、そのまま使える場合があります。

一方通行、IC・JCT、上下線が分かれた道路、未収録区間などがある場合は、復路として経路が成立しているかを見ます。

往路と復路で経路が違っても使えますか?

使えます。

違う部分が少なければ、反転後に必要な箇所を修正します。経路の大半が異なる場合は、復路を新規作成した方が分かりやすいこともあります。

帰りが空車なら経路反転は不要ですか?

往路が実車、復路が空車で、往復とも同じ経路を通り、実車時と空車時で車両寸法が変わらない場合は、実車・空車同一申請を利用できることがあります。

条件を満たさない場合は、通常の往復申請として復路を作成します。

反転後に一方通行が含まれていたらどうしますか?

復路として利用できる別の道路に経路を修正します。

特に高速道路のIC周辺では、往路の出口と復路の入口が同じ位置とは限らないため、接続を見ます。

反転した経路は申請前に簡易算定した方がいいですか?

簡易算定を利用すると、C・D条件、個別審査、通行不可、一方通行などを申請前に把握できます。

初めて使う経路や反転後に修正した経路では、申請前の判断材料になります。

まとめ

経路反転を使うと、往路として作成した経路の出発地・目的地と経路順序を反転し、復路作成の手間を減らせます。

反転後は、一方通行やIC・JCT、上下線が分かれた道路、未収録区間などを含め、復路として経路が成立しているかを見てから申請します。

特車申請の経路作成でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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